「アートセラピー」とは、1970年代から欧米で発展した心理療法の一種だそうで、日本では「芸術療法」とも呼ばれています。

 

アートセラピーの種類はいろいろあるそうですが（絵画療法、造形療法、箱庭療法、コラージュ療法、写真療法、陶芸療法、音楽療法、ダンス療法、詩歌療法、書道療法、舞踏療法など）あやさんの言葉を借りると「絵はもちろん、歌やダンス、詩の朗読、お芝居、音楽と言った、芸術と言うものを通して、自分の感情や感性を表に表して、自分を理解し、心のケアをしていくと言うもの」だそうです。

 

この芸術療法の中でも、特に絵を描くと言うことは、無理なく無意識に自分を表現できるので、本当は自分が何を望んでいるのか、わかりやすいんですって。

作成した絵画や造形の分析をすることもなく、上手に描いたり作ったりすることもなく、ただ、自分が自由に表現した絵の中で自分の内面に自分で気付いていく。それがアートセラピーなんですね。

私が初めてあやさんのアートセラピーを受けたのは、昨年の5月。その時に描いたのがこちらの風景構成画です。

 

まぁ～、上手下手は関係ないってわかりますよね（汗）

 

この頃は、自分の心の中が分からなくて、もがいていた頃でもあります。全体の色のトーンが青系で、精神世界にどっぷり浸ってる状態でした。

 

 その後、8月から月に1回、今年の5月で計11回、絵を描きました。先日ふと思い立って、今まで描いた絵を並べてみたんです。

いや～壮観♪ちょっと恥ずかしいですが（汗）

で、更に並べなおしてみました。

 

これは、絵を描く前のウォーミングアップです。

 

左側は腹の立ったことを思い出して描いてます。右側は楽しかったこと、幸せなことを思い出して描いてます。これはホントに不思議なんだけど、誰が書いても怒りは直線、幸せは曲線、なんですよ！

 

 

 

毎回1枚ずつ書くんですが、これを時系列に並べてみると、色の変化がありますよね。

 

私の中で、なんとなく理由がわかるんです！

 

特に、最初の頃は激しく怒ってたんですが、だんだん緩やかに怒ってるんです（笑）

 

心が安定してきているのかも？なーんて。

こちらがメインの絵です。

 

毎月1回描いた時にも、たくさんの気付きがありましたが、並べてみると更に大きな気付きがありました。

 

やりたいことが分からなかった自分から、進む道はこっちかな？と歩き始めた自分。

 

 

 

これは、並べてみて分かった、描いた私にしかわからない、心のストーリーです。

 

 

 

実はね、今年の5月に描いた絵（一番下）ですが、この時のお題は「家の中からドアを開けて外に出たら、何が見えますか？」で、見えたものを5分間話し続け たんです。その時話したストーリーの中で、一番印象に残った絵を描いたんですね。これは、大気圏からゆっくり煙突に向かって下りて行った時のイメージ。

 

 

 

で、今回今までの絵を並べてみたわけですが、眺めていてスゴイことに気付いちゃった。

 

ドアを開けてから見えたストーリーのそれぞれのシーンじゃないですか！！！

 

 

 

あ～鳥肌たっちゃった

 

昨年12月には、2回目の風景構成画を描きました。5月に描いたものと比べると、全然違います。半年で、自分の心の中はずいぶん変わったんだな～って思います。

 

次に描くときは、どんな構成画になるかな？ちょっと楽しみです。

こうやって振り返ってみると、あやさんのアートセラピーのおかげで、ずいぶん自分の心の中と向き合えました。あやさんによると

「心理学者、ユングによると、私たちは、自分でわかっている「顕在意識」は全体の3％～5％にすぎず、残りの95％～97％は「潜在意識」、つまり「無意識」なのだそうです。

普段、この無意識層には、意識的に自分でアクセスすることは、ほぼ不可能ですが、絵を描くと、この潜在意識から、何かしらが浮上して来ると言われています。」

だそうです。

自分を知るきっかけになるんですね。

 

そして私がこれは良かったな、って思ったのは、夫と一緒にアートセラピーをやったことです。

自分のこともわからないけど、夫のことはもっとわからない。それが、夫が描 いたものを見て、お互いにシェアすることで、夫はこんなことが潜在意識の中にあるんだ、って発見がありました。夫婦ならなおさら、お互いのことを理解し合 うのは難しいことだから、グループセッションをすることって良いな、って思いました。私の怒りの感情が穏やかになってきたのは、そのせいもあるかも（笑）

 

月に一度のアートセラピー、私は当分続けたいなって思ってます。

次はどんな自分に出会えるかな♪』