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私は介護は
無縁なんだろうと思っていた。
それは母が人一倍気丈で
誰かに頼ったり世話になったりするのが大嫌いだったと言うのもある。
だけど
誰にも等しく
老いと死は
確実にやってくるのだ。
退院した母は
以前より認知がおぼつかなくなり
けれどキツイ性格は変わらず
私はそんな母にいつも苛立ち、
絶えず腹を立てていた。
怒りは前に進むパワーではあるけれど
相手に向けた怒りのエネルギーは
もれなく自分に戻ってくる。
自業自得とはこのこと。
私は短期間で本当に消耗してしまった。
このままではまずい！
そう意識した瞬間から
私の潜在意識は
無意識層で私を助けるヒントを探し始めた。
絶対何か抜け道があるはず！
なにかある、何があるんだろう？
ある朝、寝起きにぼんやりしながら
スマホで認知症のことを調べていた。
そこから
私の潜在意識は
私に今一番必要なキーワードを引っ張ってきてくれた。
ボーっとしている時間、
無意識に検索しているうちに
偶然たどりついたサイトに
ものすごいヒントがあったりする。
こう言う潜在意識の働きは
日常的によくある。
私はこの働きに
何度もピンチを助けてもらってきた。
今回、それは、
介護する家族の心理的変化の4段階と言うものと、ユマニチュードと言う言葉だった。
どうして自分はこれほどイライラするのか
他の人はどうしているんだろう？
そんな介護する側の心理をとてもわかりやすく
書いてくださってるこちらのサイトにたどり着いたのだ。
介護する家族には4段階の心理ステップがあるのだそう。
第1ステップ 「とまどい」「否定」
第2ステップ 「混乱」「怒り」「「拒絶」
第3ステップ 「割り切り」または「あきらめ」
第4ステップ 「受容」
〜介護ポストセブンより 一部抜粋〜
これを見てようやく自分を俯瞰できた。
そうか。
私だけではなく、
介護する家族は誰もがこんな風な心理ステップを体験するのか…。
それまで
無用に自己嫌悪に陥ったり
イライラする心理的原因は、
例えばインナーチャイルドとか、
何か自分の中に消化できていない事があるのだろうなと、
そんな視点ばかりだったが
この記事で一気に視野が開けた。
私
普通なんだ。
よかった。
じゃあどうしたら、受容の段階に行けるの？
そこでまたヒントになったのは
フランス発祥のユマニチュードと言う介護テクニック。
詳しく学んだわけではないけれど、
馴染みのあるカウンセリングマインドと
とても近いものかなぁと。
介護する方を
1人の人間として尊敬の念を持ち
大切に丁寧に接する。
「人間らしいケア」と訳されるユマニチュード。
それは愛情や気持ちだけではダメで
視線、言葉がけ、動作など
具体的なアクションそのものの技術を身につけることが大切。
そんな内容だった。
そう。
どんなに思う気持ちがあっても
きちんと伝わらなければ
ギュッとなった心は開いてくれない。
あー！
これだわ！
具体的なテクニックは
介護素人な私でも
取り入れられるものもあり
やってみたら
母の態度がすぐ変わった。
潜在意識、すごい！！
何かないかな…と思って
わずか1日くらいで、こんな風に
自分を助けるキーワードに繋げてくれる。
何かを悟ったわけでもないし
穏やかな境地に達した訳でもなく
まだまだ葛藤ばかりの介護の新人な私だけど
今は以前よりはるかに気持ちが楽になった。
ただ、知識を得ただけだったが
これでどれほど気持ちが楽になったか…
「知る」と言うことが
自分を楽にしてくれる事に繋がる事もある。
そして、何を知るか
必要な情報のある場所へと
自動運転して連れて行ってくれたのは
潜在意識。
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気持ちだけでは
癒されないこともあるとわかった
魚座の季節の乙女座満月です。
魚座が目に見えない領域だとしたら
乙女座はこの現実界なのでしょうか。
目に見えない領域を感じつつ
具体的に現実的に何をしたらいいのか
それを照らしてくれる満月のように感じています。